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「自分の好みのワインを知りたい!」と思ったら、○○を見るべし!

人生を変えるワイン学 第5回

 いらっしゃいませ。
 大阪のワインショップ「mista」で店長をしている、ソムリエの竹内香奈子と申します。
 「おいしいワインありますか?」とお客様に聞かれて「全部おいしいワインですよ」と答える意地悪な私。だって初めて会った人から突然「誰かいい人紹介してください」と言われているようなものですから、どういう方がタイプなのか聞かなければ分かりませんよね。
 ワインも同じで様々なタイプがあり、どれがおいしいと感じるのかは個人の好みによって千差万別。まずは、自分の好みを知らないとおいしいワインに出会うことが難しいのです。
そこで今回は、自分好みのワインを伝えるためにワインのどこを覚えたらいいのか簡単なポイントをお伝えします。
 レストランでワインを注文するときやワインショップでワインを購入するときなど、自分なりのワインの好みを知っておくと、どんなワインを飲みたいのかスタッフに伝えやすくなりますよ。

◆ワインの味は何で決まる?

 まず、自分の好みを知るためにはワインの味の違いを知っておく必要があります。
 では、ワインの味はどうやって決まるのでしょうか? 決め手には4つのポイントがあります。

ブドウ品種はワインの味を決める最も大事な要素です

①ブドウ品種

 世界には、ワイン用ブドウが数百種類以上あります。それぞれに個性があり、色合い、香り、味わいなどワインの味の大枠は品種で決まります。
 

②テロワール

 ブドウの栽培において、降水量、温度、土壌、水はけ、標高などのブドウが育つための環境のこと。同じブドウ品種でもテロワールによってワインの味が変わるのです。

③造り手

 ブドウの栽培や醸造方法は造り手によって違いますのでワインの味にも変化がでてきます。

収穫する年によってブドウの出来は変わります

④ヴィンテージ

 ワインが造られるブドウの収穫年のこと。ブドウはその年の気象条件で出来が左右されますのでワインの味も変わるのです。
 ボジョレー・ヌーボーでよく「今年の出来は?」と話題になるのは、ヴィンテージによってワインの味が変わるということをあらわしているのです。
 今年のボジョレー・ヌーボー解禁日は、いよいよ来週です! 今年は、どんな味わいになっているのか楽しみですね。

◆ブドウ品種の好みを確立する方法論

 これでワインの味の決め手が分かりましたね。
 でも「テロワール」「造り手」「ヴィンテージ」の違いを見極めたり、覚えたりするのは初心者には大変ですよね。
 そこで最も分かりやすく簡単に覚えることができるのが、「ブドウ品種」です。
 ワインの味の大枠を決めるブドウ品種さえ知っておけば安心ですよ。

◆ワイン用のブドウ品種とは

 ブドウには、ワイン用と生食用があります。
 ワイン用ブドウは、生食用より小ぶりで果皮が厚く種子が大きいです。
 また、濃度が高く凝縮感があるのが特徴となります。

◆白ブドウと黒ブドウ

 ワイン用のブドウは、白ブドウと黒ブドウの大きくふたつに分かれます。
 白ブドウは、果皮の色が薄い黄色や黄緑色をしていて、主に白ワイン用に使われます。
 黒ブドウは、果皮の色が紫色や黒色をしていて、主に赤ワイン用に使われます。

次のページこれさえ知っておけば大丈夫! 絶対におさえておきたいブドウ品種

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竹内 香奈子

たけうち かなこ

ソムリエ/ワインショップ「mista」店長。所属事務所パールダッシュ。

 

短大卒業後、ワインを独学で学び、2010年に日本ソムリエ協会「ソムリエ」の資格を取得。現在、大阪心斎橋のワインショップ「mista」の店長を務めながら、自身の経験や知識を元にワインを中心としたライフスタイルの提案を行っている。

 

◇オフィシャルブログ「竹内香奈子のお家飲みワインのススメ

 

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